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最新記事【2012年12月07日】

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がん細胞を自滅へと導く抗がん剤、プラチナ製剤とは。

プラチナ(白金)製剤は、現代の抗がん剤治療において重要な役割を果たしています。
プラチナ(白金)製剤は、アルキル化剤などと同じく、DNAの二重らせん構造に結合して複製を阻害するはたらきがあります。
また、がん細胞を自滅させる方向へと導くはたらきもあります。

プラチナ製剤には、第1世代のシスプラチン、第2世代のネダプラチンとカルボプラチン、第3世代のキサリプラチンとオキサリプラチンがあります。

オキサリプラチン(エルプラット)

オキサリプラチン(エルプラット)はイリノテカンおよびフルオロウラシル(5-FU)とともに、大腸がん治療の「標準3剤」とされています。主に他剤と併用され、吐き気や下痢、末梢神経の障害(手足の痺など)、骨髄抑制などの副作用があります。

カルボプラチン(カルボプラチン、カルボメルク、パラプラチン)

カルボプラチンは第2世代のプラチナ製剤です。 シスプラチンとほぼ同じ効果を持ちますが、シスプラチンと比べると悪心・嘔吐や腎障害は軽くなっています。毒性を軽減するはたらきがあり、卵巣がんの標準治療薬として用いられます。

シスプラチン(アイエーコール、コナブリ、シスプラチンほか)

第1世代プラチナ製剤で、数多くのがんに有効性が認められています。 適応範囲が広く、現在の抗がん剤治療でも中心的な役割を果たしていますが、副作用も強く、その対応が課題となります。

ネダプラチン(アクプラ)

日本国内で初めて開発されたプラチナ製剤です。副作用を抑えることを目的に開発された抗がん剤で、腎臓に対する毒性はシスプラチンよりも穏やかです。しかし、血小板の減少をはじめとした骨髄抑制が強く現れます。

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